俺は相手が本当に好きな趣味をインプットしてがちだが、その趣味から副次的に形成された趣味まではインプットしてないので結局誰ともあんま話が合わんと言う話

スティーリー・ダンが好きなオタクは結構いるんですよね。概ねサブカルオタクと言って良いんだけれど、サンプル3つある。

 

で、僕、スティーリー・ダンめっちゃ好きなんだよ、、、中学生の頃聴きまくって、アルバム曲も全部聴いたし、映画に提供したマイナーな曲とか、Live音源とかも漁った。ボーカルのドナルド・フェイゲンの本も、楽しく読んだ。

 

でさー!スティーリー・ダン好きなオタクってまあフツーの人と話合わんこと多いんです。ジョジョや〜んって思った人結構おられますでしょう?有名だし実績すごいバンドなんだけど、、、まあ80年代の洋楽聴いてないと知らないし、愛聴してるってなると限られるよな、と。2023年にちょびっツが好きな学生が居たら、誰とも話合わんのと同じです。

 

そういう人と縁があったことが、何回かある。でね、僕もスティーリー・ダンのオタクだから、Ajaのどこそこのドラムがいいとか3rdの1割アーティステックな感じがいいとかそういう話すると、興味持ってくれるじゃないですか。クラスメイトがCCさくらちょびっツも好きだったら、マイノリティはネット人格持つ必要ないわけで。

 

でも僕ね、、、スティーリー・ダンが好きなのであって、スティーリー・ダンが好きな人が好きな音楽とか好きな本とか好きな食べ物とかはあんま知らんし興味もないんだ‥‥具体名上げるとフリートウッド・マックとかエデュ・ロボとか、聴いたけど特に惹かれなかった。「あ〜、スティーリー・ダンとこの趣味って繋がるとこあるね」。みたいな趣味も、ない。ジョジョのスタンド名になってる洋楽は大抵聴いたから、洋楽の話ならわかる。でもね〜、その手の人と局所的に話は合っても、ピンポのピンポで合うってだけで、文化資本のマッチングが成立しないんですよね。機械的にインプットするのが苦手だから、相手に合わせて〜、とかもできないし。

 

僕が好きな洋楽って、スティーリー・ダンとかキャラバンパレスとか、ジャミロクワイとかダフトパンクとか、「売れてるけど変わってる」みたいな音楽ばっかなんですよね。それって混じり気のない「内向きの好き」で、誰それに話さなくても好きで居続けるんですけれど、これプラスでボカロもアニソンもKawaii EDMも聴きます、けど音楽オタクってほど詳しくないです、好きなもの聴いてるだけです、digりません。ってなると、相手の一番好きな……原体験的なカルチャー?って言ったらいいのか?、、だけ知ってるのに、その原体験から副次的に形成されていった趣味を全く知らないんですよ。

 

これ他の趣味でもあって。僕アニマル横丁って女児アニメが好きで、それはマジモンの「好き」だったから熱っぽく語れるんだけど、アニ横が好きな女の人の話し相手になることはできないんですよね、、一回アニ横の話でだけ盛り上がった瞬間があったんだけど、ほかは別に共通点がなかったという。プリキュアジュエルペットも追ってないし、ハム太郎とかしゅごキャラギリ見たくらいで、そのまんま少女趣味に派生しなかったから。

 

あんま着地点ないんですけど、網羅的にはなれないけどアンテナが拡散的な人間って、趣味の話が7割8割合う人が極端に少ない気がします。「あれも見てるんだったらこれも見てるよね?なんとかとか聴いてそう!」で飛びつくように「はーい!」って言えなくて、それで困るというか。そういう不明性みたいなところ、自己愛の範疇ではあるんですけどもね。似たようなみんなもそうでしょ?